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※着用画像・使用イメージ画像は基本的に作家本人です。
「世界の終わりには」
▪️サイズ:たて約3.5cm × よこ約2.3cm
※ミリ単位の誤差がある場合があります。
▪️ことばの記録:
歯磨きの音。湯気の立つ鍋。階段をのぼる足音。
朝の鳥の声。食器の重なる音。子どもの髪の匂い。
トーストの焼ける匂いや音。食卓のお箸。
曇った窓やガラスに描かれた指の跡。
布団の重み。バスタオルのやわらかさ。玄関の靴。
どこにでも、ためらわずに咲くたんぽぽ。
世界のおわりには、
あたりまえすぎて記憶にも残らなかったようなものが、
恋しくなるのかもしれない。
▪️素材について:
素材はクリスタルガラス。
深く静かな漆黒のベースに、たんぽぽの花びらのような鮮やかな黄色がリズムよく散りばめられています。
まるで夜の記憶に焼きついた残像のように、黒の中で色だけが浮かび上がる構成。
透明感をあえて抑えたこの一粒には、あの日確かにそこにあった風景が、心に残るかたちで刻まれています。
▪️装いについて:
深い黒と鮮やかな黄色のコントラストは、黒、グレー、カーキ、生成りなど落ち着いた色の装いによくなじみます。
白Tシャツやシャツ、秋冬のリネンやウール素材とも好相性で、
胸元にそっと一滴の記憶を灯すようなアクセントになります。
けれどこのペンダントが照らしているのは、服よりも、
日常の中にある「あたりまえの風景」なのかもしれません。
歯磨きの音や湯気の立つ鍋、玄関の靴――
それらを、いつか失ってからではなく、今ここにあるうちに愛おしめるように。
静かに寄り添いながら、心の感度をそっと取り戻させてくれるような一粒です。
▪️"レコード"の扉:
この作品は、なくしてはじめて気づく「日常の輪郭」をテーマにしたものではありません。
そうなる前に、目の前にあるすべてを「ちゃんと見ておきたい」という、
小さな祈りのような気持ちから生まれました。
歯磨きの音、鍋の湯気、玄関の靴、そしてたんぽぽ。
どれもが、あたりまえすぎて記憶にも残らないような存在だけれど、
それこそが私たちの暮らしの中心にある、確かなもの。
このペンダントに刻まれたたんぽぽは、咲いていたその瞬間ではなく、
それが咲いていたことに気づいたときのまなざしをかたちにしたものです。
“レコードの扉”が抱く「一曲ぶんの記憶」「日常に宿る物語」と深く呼応し、
この一粒そのものが、これから誰かにとっての物語になっていくことを願っています。
▪️ご注文に関して:
在庫をアトリエのギャラリーと共有しているため、ご注文後に在庫切れが発生する場合がございます。ご注文作品の在庫確認後、在庫切れの場合はメールにてご連絡いたします。
大切にそして手間をかけてひとつひとつ手作りしています。
同じものは 2つとありません。
▪️ピアスオプションについて:
ペンダントとセットで、14KGF(14金ゴールドフィルド)フックのピアス、またはイヤリングをお作りするオプションもご用意しております。制作に2週間程度のお時間をいただきますが、ペンダントにぴったりと寄り添うかたちでお仕立ていたします。
ご希望の場合はご注文時にお知らせください。
ドロップ作品は、毎年『Drops Chronicle(ドロップス・クロニクル)』として記録を重ねていきます。
それぞれの色とことばを、一冊の航海図のように編み込んで。
そしていつか、選ばれた物語たちを、一冊の本に。
このクリスタルが纏う光と色のうつろいを、映像でどうぞ。